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 『高野聖』 泉鏡花を読む

(はい、此の水は源が瀧でございます、此山を旅するお方は皆な大風のやうな音を何処かで聞きます。貴僧は此方へ被入つしやる道でお心着きはなさいませんかい。)
 然ればこそ山蛭の大藪へ入らうといふ少し前から其の音を。
(彼は林へ風の当るのではございませんので?)

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