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『泉鏡花自筆年譜』 泉鏡花を読む
明治四十一年、新作「草迷宮」春陽堂にて単行出版。二月、帰京して麹町土手三番町に居を卜(ぼく)す。敷金の出資、店うけ人は、ともに彌次郎兵衛、臨風氏なりとす。激暑に悩む。秋たちてより土手の松に木菟の声聞えたり。
明治四十二年十月、「白鷺」東京朝日新聞に出づ。
明治四十三年月、「歌行燈」、此の年より「鏡花集」袖珍本の刊行はじまる。年月相続(つ)ぎて五巻とす。五月、麹町下六番町十一に。十月、「三味線堀」三田文学に出づ。頁数の少(すくな)き雑誌に、一稿百枚は、永井荷風氏の厚情による。
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