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 『絵本の春』 青空文庫

「御免なさい。御免なさい。父《おとっ》さんに言っては可厭《いや》だよ。」
 と、あわれみを乞いつつ言った。
 不気味に凄《すご》い、魔の小路だというのに、婦《おんな》が一人で、湯帰りの捷径《ちかみち》を怪《あやし》んでは不可《いけな》い。……実はこの小母さんだから通ったのである。

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