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『逢ふ夜』
従吾所好
「貴方がお好だから、今日はね、朝つから掛つて、新栗で、(ふくませ)を拵へて置いたのよ。……宵に誘つて下すつた時、お茶うけに上げませうと思つたけれど、これから一口あがるのに、先に立つて甘いものは不可ませんから、出さないで置きました。帰りがけに寄つて頂戴。」
「
母
様や小児たちは最う寝たらう。狭い処を気の毒だ。」
「憚り様ですよ。」
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