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 『夜叉ヶ池』 青空文庫

蟹五郎 神通《じんずう》広大――俺をはじめ考えるぞ。さまで思悩んでおいでなさらず、両袖で飜然《ひらり》と飛んで、疾《はや》く剣ヶ峰へおいでなさるが可《よ》いではないか。
鯉七 そこだの、姫様《ひいさま》が座をお移し遊ばすと、それ、たちどころに可恐《おそろ》しい大津波が起って、この村里は、人も、馬も、の底へ沈んでしまう……

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