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『草迷宮』
鏡花とアンティークと古書の小径
(ど、どうした野郎、)と小腹も立つ、爺どのが恐怖《おっかな》紛れに、がならっしゃると、早や、変でござりましたげな、きょろん、とした眼《がん》の見据えて、私《わし》が爺《じじい》の宰八の顔をじろり。
(ば、ば、ば、)
(ええ!)
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