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 『五大力』 従吾所好

 と乗出して、熟〈じつ〉と視ながら、
「丁ど可い、一杯引掛けてと云ふ所だけれど、懐中にないのを饒舌〈しやべ〉ツ了〈ちま〉ツた、ちよつ、」と舌打で、破軍を仰ぐ。
「決してお貸し申さない事はございません、はゝゝ、」

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