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 『夜叉ヶ池』 青空文庫

鯉七 ==山を川にしょう==と唄おうよ。
蟹五郎 面い。
と同音に、鯉はふらふらと袖を動かし、蟹は、ぱッぱッと煙《けむ》を吹いて、==山を川にしょう、山を川にしょう==と同音に唄い行く。行掛けて淀《よど》み、行途《むこう》を望む。

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