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『婦系図』
青空文庫
二十八
手水《ちょうず》鉢の処へめ組はのっそり。里心のついた振られ客のような腰附で、中庭越に下座敷をきょろきょろと〓《みまわ》したが、どこへ何んと見当附けたか、案内も待たず、元の二階へも戻らないで、とある一室《ひとま》へのっそりと入って、襖際《ふすまぎわ》へ、どさりとまた胡坐《あぐら》になる。
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