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『夜叉ヶ池』
青空文庫
鯰入 遥々《はるばる》と参った。……もっての外の旱魃《かんばつ》なれば、思うたより道中難儀じゃ。(と遥《はるか》に仰いで)はあ、争われぬ、峰の空に水気が立つ。嬉しや、……夜叉ヶ池は、あれに近い。(と辿《たど》り寄る。)
鯉、蟹、前途《ゆくて》に立顕《たちあらわ》る。
鯉七 誰だ。これへ来たは何ものだ。
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