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 『春昼』 泉鏡花を読む

 土台が極ると、山の貸元になつて、坐つて居て商売が出来るやうになりました、高利は貸します。
 どかとした山の林が、あの裸になつては、店さきへすく/\と並んで、いつの間にか金を残しては何処へか参る。
 其の筈でござるて。

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