検索結果詳細
『薬草取』
青空文庫
「私《わたし》もやっぱり、そうさ、半里ばかりも後《あと》だった、途中で年寄った樵夫《きこり》に逢《あ》って、路《みち》を聞いた外《ほか》にはお前さんきり。
どうして往《い》って還《かえ》るまで、人《ひと》ッ子《こ》一人《ひとり》いようとは思わなかった。」
この辺《あたり》唯《ただ》なだらかな蒼海原《あおうなばら》、沖へ出たような一面の草を〓《みまわ》しながら、
30/283
31/283
32/283
[Index]