検索結果詳細
『草迷宮』
鏡花とアンティークと古書の小径
(此処は何処の細道じゃ、
秋谷邸の細道じゃ。)
とあわれな、寂しい、細い声で、口々に、小児《こども》同士、顔さえ見れば唄い連れるではござりますが、近頃は久しい間、打絶えて聞いたこともござりませぬ――この唄を爺《じじい》どのがその晩聞かしった、という話以来《このかた》、――誰いうとなく流行《はや》りますので。
322/1510
323/1510
324/1510
[Index]