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 『五大力』 従吾所好

「彼処〈あすこ〉よ、貴方、いま入らつしつた、曲角の。」
 小弥太も引込まれて、振返つた。唯〈と〉見ると、婦の声に色ある状に、突当りの長廊下、灯のない絵襖の黒いやうな中に、青く、色く、其の飴屋の幻影〈まぼろし〉。

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