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 『夜叉ヶ池』 青空文庫

鯉七 恋の重荷と言いますの。お心入れの御状なれば、池に近し、御双方お気が通って、自然と文箱に籠《こも》りましたか。
蟹五郎 またかい。姫様《ひいさま》から、御坊へお引出ものなさる。……あの、黄金《こがね》銀《しろがね》、米、粟《あわ》の湧《わき》こぼれる、石臼《いしうす》の重量《おもみ》が響きますかい。

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