検索結果詳細


 『夜叉ヶ池』 青空文庫

鯰入 (悄然《しょうぜん》として)いや、私《わし》が身に応《こた》えた処は、こりゃ虫が知らすと見えました。御褒《ごほうび》に遣わさるる石臼なれば可《よ》けれども==この坊主を輪切りにして、スッポン煮を賞翫《しょうがん》あれ、姫、お昼寝の御目覚ましに==と記してあろうも計られぬ。わあ、可恐《おそろ》しや。(とわなわなと蘆の杖とともにふるい出す。)

 326/564 327/564 328/564


  [Index]