検索結果詳細
『婦系図』
青空文庫
と帽子を上へ抜上げると、元気に額の皺を伸ばして、がぶりと一口。鶺鴒《せきれい》の尾のごとく、左の人指《ひとさし》をひょいと刎《は》ね、ぐいと首を据えて、ぺろぺろと舌舐《したなめず》る。
主税はむしゃりと
海
苔を頬張り、
「め組は可いが己の方さ、何とももって大空腹の所だから。」
332/3954
333/3954
334/3954
[Index]