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『春昼後刻』
泉鏡花を読む
ト獅子は紅の切を捌いて、二つとも、立つて頭を向けた。
「あゝ、あの、児たち、お待ちなね。」
テン/\/\、(大きい方が)トンと当てると、太鼓の面に撥が飛んで、ぶるぶると細に躍る。
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