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『海神別荘』
華・成田屋
騎士等、美女を助けて、片隅に退く。公子、剣を提（ひっさ）げたるまま、
こちらへおいで。（美女、手を曳（ひ）かる。ともに床に上（のぼ）る。公子剣を軽く取る。）終生を盟（ちか）おう。手を出せ。（手首を取って刃を腕（かいな）に引く、一線の
紅
血（こうけつ）、玉盞（ぎょくさん）に滴る。公子返す切尖（きっさき）に自から腕を引く、紫の血、玉盞に滴る。）飲め、呑もう。
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