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『縁結び』
青空文庫
と云って、無言ながら、懐《なつか》しげなその美い、そして恍惚《うっとり》となっている顔を見て、
「その机だ。お君さん、あなたの
母
様《おっかさん》の記念《かたみ》というのは、……
こういうわけだ。また恐《こわ》がっちゃいけないよ。母様《おっかさん》の事なんだから。
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