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 『海神別荘』 華・成田屋

侍女三、四、両人してき枝珊瑚(えださんご)の椅子を捧げ、床の端近(はしぢか)に据う。大隋円形のき琅〓(ろうかん)の、沈みたる光沢を帯べる卓子(テエブル)、上段の中央にあり。枝のままなる見事なる珊瑚の椅子、紅二脚、紅きは花のごとく、きは霞のごときを、相対して置く。侍女等が捧出でて位置を変えて据えたるは、そのき方一脚なり。

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