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 『婦系図』 青空文庫

 品々を整えて、道の暗さに、提灯を借りて帰って来た、小使が、のそりと入ると、薄色の紋着を、のように畳に流して、夫人はそこに伏沈んで、早瀬は窓をあけて、〓子《れんじ》に腰をかけて、吻《ほっ》として腕をさすっていた。――猛虎肉酔初醒時《もうこにくにようてはじめてさむるとき》。揩磨苛痒風助威《かようをかいましてかぜいをたすく》。

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