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『雛がたり』
青空文庫
――あら、看板ですわ――
いや、正《しょう》のものの膝栗毛で、聊か気分なるものを漾わせ過ぎた形がある。が、此処で早速頬張って、吸子《きびしょ》の手酌で飲《や》った処は、我ながら頼
母
《たのも》しい。
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