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 『木の子説法』 青空文庫

「――いり海老《えび》のような顔をして、赤目張《あかめば》るの――」
「――さてさて憎いやつの――」
 相当の役者と見える。声が玄関までよく通って、その間に見物の笑声《わらいごえ》が、どッと響いた。

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