検索結果詳細


 『縁結び』 青空文庫

 その年はついにない、どうしたのか急病で、仁右衛門が呻《うめ》いていました。
 さあ、切籠が迷った、張でうろうろする。
 ト同じ燈籠《とうろう》を手に提《さ》げて、とき色の長襦袢《ながじゅばん》の透いて見える、羅《うすもの》の涼《すず》しい形《なり》で、母娘連《おやこづれ》、あなたの祖母《おばあさん》と二人連で、ここへ来なすったのが、姉さんだ。

 370/405 371/405 372/405


  [Index]