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『縁結び』
青空文庫
その年はついにない、どうしたのか急病で、仁右衛門が呻《うめ》いていました。
さあ、切籠が迷った、
白
張でうろうろする。
ト同じ燈籠《とうろう》を手に提《さ》げて、とき色の長襦袢《ながじゅばん》の透いて見える、羅《うすもの》の涼《すず》しい形《なり》で、母娘連《おやこづれ》、あなたの祖母《おばあさん》と二人連で、ここへ来なすったのが、姉さんだ。
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