検索結果詳細
『婦系図』
青空文庫
昨夜《ゆうべ》の事の不思議より、今目前《まのあたり》の光景を、かえって夢かと思うよう、恍惚《うっとり》となったも道理。
看護婦の
白
衣にかさなって、紫の矢絣《やがすり》の、色の薄いが鮮麗《あざやか》に、朱緞子に銀と観世水のやや幅細な帯を胸高に、緋鹿子の背負上《しょいあ》げして、ほんのり桜色に上気しながら、こなたを見入ったのは、お妙である!
3719/3954
3720/3954
3721/3954
[Index]