検索結果詳細
『高野聖』
泉鏡花を読む
(もう可い時分ぢや、又私も余り遅うなつては道が困るで、そろ/\青を引出して支度して置かうと思うてよ。)
(其はお待遠で
ござ
んした。)
(何さ、行つて見さつしやい御亭主は無事ぢや、いやなか/\私が手には口説落されなんだ、はゝゝはゝ。)と意味もないことを大笑して、親仁は厩の方へてく/\と行つた。
378/622
379/622
380/622
[Index]