検索結果詳細


 『日本橋』 青空文庫

 ……が、また飜って颯と揚羽。輝く胡蝶の翼一尺、閃く風に柳を誘って、白い光も青澄むまで塵を払った表二階。
 露地も温室のような春の中に、そこに一人月のごとき人や病む。
 扇に描いたは、何の花か、淡い絵具も冷たそうに、床の柱に映るのが見える。

 380/2195 381/2195 382/2195


  [Index]