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『日本橋』
青空文庫
落ちると、トンと幽な音。あの力なさは足拍子でない。……畳に辷った要の響。日ざしの白い静かさは、深山桜が散るようである。
障子を左右に開け放して、見透かされたるその座敷に、※子隠れの肩も見えず、欄干にこぼるる裳も見えぬ。
お孝はまさしく寝ているのである。
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