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『春昼』
泉鏡花を読む
十四
「是はをかしい、釣といへば丁ど其時、向う詰の岸に踞んで、ト釣つて居たものがあつたでござる。橋詰の小店、荒物を商ふ家の亭主で、身体の痩せて引緊つたには似ない、褌の緩い男で、因果とのべつ釣をして、はだけて居ませう、真にあぶなツかしい形でな。
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