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 『日本橋』 青空文庫

 清葉は、また可懐しさが身に染みた。……軒の柳の翠も浅い、霞のような簾一枚、じきそこに、と思うのが、気の狂った美人である。……寝ながら扇を……
 また飛ぶ扇、閃めく影、影に重る塀の影。
 なぜか渾名の(錦絵。)に、魂の通う不思議な友に、夢|現に相見る気がして、清葉は軽く胸が轟く。

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