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『化鳥』 青空文庫
けれど、番小屋へ入ると直《すぐ》飛出《とびだ》して遊んであるいて、帰ると、御飯を食べて、そしちやあ横になつて、母様《おつかさん》の気高《けだか》い美しい、頼母《たのも》しい、温当《おんたう》な、そして少し痩せておいでの、髪を束《たば》ねてしつとりして居らつしやる顔を見て、何か談話《はなし》をしい/\、ぱつちりと眼をあいてるつもりなのが、いつか其まんまで寝てしまつて、眼がさめると、また直《すぐ》支度を済まして、学校へ行くんだもの。そんなこといつてる隙《ひま》がなかつたのが、雨で閉籠《とぢこも》つて淋しいので思ひ出した序《ついで》だから聞いたので、
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