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 『春昼後刻』 泉鏡花を読む

 人は恁う云ふ処に、恁うして居ても、胸の雲霧の霽れぬ事は、寐られぬ衾と相違はない。
 徒らに砂を握れば、くぼみもせず、高くもならず、他愛なくほろ/\と崩れると、又傍からもり添へる。を掴むやうなもので、捜ればはら/\とたゞ貝が出る。

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