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『五大力』
従吾所好
と、ぽかんと立つて居る自分ばかりが、薄ぼんやりと目に見えた。
丁ど、物置の間の処で、四辺〈あたり〉は深川の
水
ばかりだ。
忽ち、何だよ、……山路に踏迷つたものが谿河を見着け出したやうに、物置の横を突切つた……早く河岸へ出たくつて、ぢやば/\と行く……背戸へも水が着いたかと思つた……大地の石がひとりで歩行く。……」
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