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 『春昼後刻』 泉鏡花を読む

 あれがもし、鳥にでも攫はれたら、思ふ人は虚空にあり、と信じて、夫人は羽化して飛ぶであらうか。いや/\羊が食ふまでも、角兵衛は再び引返して其音信は伝へまい。
 従つて砂を崩せば、従つて手にたまつた、色々の貝殻にフト目を留めて、
    君とまたみる目おひせば四方の海の……

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