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 『春昼』 泉鏡花を読む

 地獄の絵に、天女が天降つた処を描いてあつて御覧なさい。餓鬼が救はれるやうで尊かろ。
 が、つかはしめぢやと申すのを聞いて、弁財天を、噫、お気の毒な、嘸お気味が悪からうと思ふものはありますまいに。迷ひぢやね。」
 散策子は是に少しく腕組みした。

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