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 『春昼後刻』 泉鏡花を読む

 更に答へぬ。
 もし又うつせ貝が、大いなるの心を語り得るなら、渚に敷いた、いさゝ貝の花吹雪は、いつも私語を絶えせぬだらうに。されば幼児が拾つても、われらが砂から掘出しても、這個ものいはぬは同一である。

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