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 『絵本の春』 青空文庫

「こいつ、学校で、勉強盛りに、親がわるいと言うのを聞かずに、夢中になって、余り凝るから魔が魅《さ》した。ある事だ。……枝の形、草の影でも、かし本の字に見える。新坊や、可恐《こわ》い処だ、あすこは可恐い処だよ。――聞きな。――おそろしくなって帰れなかったら、可《よ》い、可い、小さんが、町の坂まで、この川土手を送ってやろう。

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