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『春昼後刻』
泉鏡花を読む
しばらくして、其の半眼に閉ぢた目は、斜めに鳴鶴ケ岬まで線を引いて、其の半ばと思ふ点へ、ひら/\と燃え立つやうな、不知火にはつきり覚めた。
とそれは獅子頭の緋の
母
衣であつた。
二人とも出て来た。浜は鳴鶴ケ岬から、小坪の崕まで、人影一ツ見えぬ処へ。
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