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『夜叉ヶ池』
青空文庫
白雪 (じっと聞いて、聞惚《ききほ》れて、火焔《かえん》の袂《たもと》たよたよとなる。やがて石段の下を呼んで)姥、姥、あの声は?……
姥 社《やしろ》の百合で
ござ
ります。
白雪 おお、美しいお百合さんか、何をしているのだろうね。
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