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『五大力』
従吾所好
「まあ、幽霊さ。ね、空腹で幽霊に逢つた。……此の面で、(へい、今晩は、)とか何とか云つて、其の、酒ぼてりの、赫と電燈の明い、叔父貴の前へ出たが可い。
円髷の従姉〈いとこ〉が困つた
顔
で酌をして居る前で、上目で睨んで、口を曲げて、」
と小弥太は額を圧へて、
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