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『夜叉ヶ池』
青空文庫
姥 恋人の晃の留守に、人形を抱きまして、心遣《こころや》りに、子守唄をうたいまする。
白
雪 恋しい人と分れている時は、うたを唄えば紛れるものかえ。
姥 おおせの通りでござります。
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