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『草迷宮』
鏡花とアンティークと古書の小径
「お上人様、御殊勝にござります、御殊勝にござります。難有や、」
と浅からず渇仰して、
「本家が村一番の大長者じゃといえば、申憎《もうしにく》い事ながら、何処を宿ともお定めない、御見懸け申した御坊様じゃ。推しても行って回向をしょう。ああもしょう、こうもして遣ろう、と斎布施《ときふせ》をお目当で……」
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