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 『五大力』 従吾所好

 茶飯屋の隠居――と云ふ風――が又ぼやけた笑ひで、
「はゝはゝゝ、幾干〈いくら〉がものだね。若い衆さん、もよく知つて居ますよ。心配をしなすつちや此方が恨みだ。酷い寒〈かん〉じだね、一杯引掛けておいでなさいまし。」

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