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 『親子そば三人客』 従吾所好

 火鉢を一寸押遣つて、
「可いとも。」
「おう、娘さん、」と此の時、又嘗の猪口をひツたり盆に置いたが、糊で附着〈くツつ〉けたやうに未練らしく指も放さず、杉の丸箸が松葉に散つて、丼の蓋は桐一葉、親仁は苦々しい眉の顰んだ、然もトロンコの顔を上げて呼びかけた。

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