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 『高野聖』 泉鏡花を読む

 其といふのが、時節柄暑さのため、可恐しい悪い病が流行つて、先に通つた辻などといふ村は、から一面に石灰だらけぢやあるまいか。
(もし、姉さん。)といつて茶店の女に、
(この水はこりや井戸のでござりますか。)と、極りも悪し、もぢ/\聞くとの。

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