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 『夜叉ヶ池』 青空文庫

百合 叔父さん、後生でございます……晃さんの帰りますまで。
宅膳 またしても旦那様じゃ。晃、晃と呆《あき》れた奴《やつ》めが。これ、潮《うしお》の満干《みちひ》、月の数……今日の今夜の丑満《うしみつ》は過されぬ。立ちましょう、立ちましょう。

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