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 『天守物語』 泉鏡花を読む

夫人 前世も後世も要らないが、せめて恁《か》うして居たうござんす。
図書 や、天守下で叫んでいる。
夫人(屹《きつ》となる)口惜《きや》しい、もう、せめて一時《いつとき》隙《ひま》があれば、夜叉ヶ池のお雪様、遠い猪苗代の妹分に、手伝を頼まうものを。

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