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 『草迷宮』 鏡花とアンティークと古書の小径

 「ええ! 驚かなくても宜しい。今のは蛙だ。」
 「その蛙……いんねさ、常夏け。その花を摘んでどうするだか、一束手ぶしに持ったがね。別にハイそれを視《なが》めるでもねえだ。しい目水晶ぱちくりと、川上の空さ碧く光っとる星い向いて、相談打《ぶ》つような形だね。

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