検索結果詳細
『木の子説法』
青空文庫
と揚幕へ宙を飛んだ――さらりと落す、幕の隙《すき》に、古畳と破障子《やれしょうじ》が顕《あら》われて、消えた。……思え、講釈だと、水戸黄門が竜神の
白
頭《しろがしら》、床几《しょうぎ》にかかり、奸賊《かんぞく》紋太夫を抜打に切って棄てる場所に……伏屋《ふせや》の建具の見えたのは、どうやら寂《さ》びた貸席か、出来合の倶楽部などを仮に使った興行らしい。
46/231
47/231
48/231
[Index]